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エ11月21日、亡Aに下血が見られたため、同月22日にS状結腸カメ ラ検査を行ったところ、肛門からすぐの位置に約2?の腫瘍があり、そこ から出血していることが判明した。
そこで、担当医師は、内視鏡的粘膜切 除術を行い、腫瘍を切除したが、クリッピングはできなかった。
生検の結 果、癌細胞が認められ、断端が陽性であると診断された。
その後も下血が 見られたが、12月7日頃から、下血が顕著となり、同月12日頃には、 血小板の値は7000台程度に低下した。
また、左肺に胸水が見られ、胸 水穿刺が行われた(乙A3〔5、6、35、90、92、94、103、 107〕、乙A4〔111ないし121〕)。
11月26日のβ-D-グルカン値は500pg/ml以上であった(乙A 3〔14〕)。
(8) 亡Aの死亡
12月17日、血圧が低下し、39度台の発熱が見られ、同月18日には 昏睡状態に近い状態となり、同月19日、亡Aは死亡した(乙A4〔1、1 22ないし124〕)。
(9) 病理解剖の実施
同日、M病院において、病理解剖が行われた。
その結果、死亡に関係する 原因としての主病診断として、直腸癌切除後再発とそのリンパ節転移、敗血 症、肺動脈内、腸骨静脈内血栓塞栓症、萎縮腎、心不全が挙げられた(甲A 1〔1〕)。
大腸癌再発の程度については、「腫瘍組織は直腸周囲の結合織より右卵巣 に浸潤し、大動脈傍リンパ節、腸間膜リンパ節の多数に転移が見られた。
肺 や肝への遠隔転移は見られなかった。」とされた(甲A1〔2〕)。
感染症に関する所見については、「感染症のfocusを検索したところ、左右 の総腸骨静脈内に新旧混在し、一部器質化した血栓の形成が見られ、血管壁 の一部はリンパ球や異物巨細胞を伴う炎症をみとめた。
両側の肺動脈起始部 から末梢にかけても器質化を伴う塞栓が見られた。
これらの血栓は経過中に 生じたものと考えられるが、その形成時期については不明である。
また、左 右心室壁には敗血症による変化と思われるリンパ球と異物巨細胞の小集ぞく 巣が散在していた。
また左腎には、巨細胞と小壊死巣、カンジダの感染を伴 う腎盂腎炎が見られた。
肺については肺胞壁の一部には軽度の器質化が見ら れたが、活動性のある炎症像は目立たず、その他の実質臓器も炎症所見は乏 しかった。」との記載がされた(甲A1〔2〕)。
その上で、「直接死因としては、経過中のIVH感染による敗血症とそれ に続発する腎不全、心不全が考えられる。」との記載がされた(甲A1 〔2〕)。

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